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2016年08月13日

夏の畑に生きる!

ここ10日ほど、雨が降らなく、

また、気温もかなり高かったので、

畑の野菜たちや、野良の草たちは、

日中、葉をしおれさせながら、ひたすら耐えているのですが、

天気予報によると、今日は、夕方以降、

久しぶりの雨マーク。



もっとも、夕立は気まぐれであり、

また、降ってもピンポイントなので、

ここに降るかわからないのですが、

いずれにせよ、

野良の住民たちが待ち望んでいることは、

間違いなくて。



曇り始めた空を見上げながら、

天気予報通りになってくれないかな~、

なんて、思いつつ、

これまた、久方ぶりのブログを書いています。





うちでは、育苗時には潅水するものの、

畑に定植して以降は、

日照りがどれだけ続こうが、

どれだけしおれようが、

決して水をあげません。



20年ほど前、

祖父の田畑を借りて百姓をしていた頃は、

夏場、畑の野菜たちに潅水することが日課と化していましたが、

潅水する理由が、収量(金銭的収入)をあげることにあること、

それは、つまり、

潅水しなければ採れるはずのなかった、いわば、形だけの空虚な野菜を、

お金のために、かけがえのない”食”として消費者に提供していることであり、

そこに違和感を感じ始めてから、潅水に疑問を持ち始めて。

(ほんと、自分で、厄介で、ばかだな~と思います、ははは)



そして、また、野菜たちも、

この地で暮らす、野良の草木たちと何ら変わらない、

同じように生を繋ぐ、同じ生き物である以上、

同じ気象条件のもとで暮らすことがあたりまえのことなんだ、

つまり、雨のないときに、水が降るなんて不自然なことなんだ、

ということにも気づいた7、8年前から、

畑での潅水をやめ、今に至ります。




この地に引っ越して来た10年ほど前から、

野菜は、全て固定種で、全て自家採種をしているのですが、

そんな私の方針が嫌だという野菜、

つまり、潅水してくれなきゃ嫌だ!、

肥料をたくさんくれなきゃ嫌だ、

こんな土地、こんな畑に暮らすのは嫌だ!、

という野菜も、いくつかおりました。



で、そのような野菜は、

いくらお金になっても、

栽培をやめてきましたが、

それは、

私は、田畑や、野菜の裏方、黒子である以上、

嫌だと言っている主役を、

裏方に過ぎない私の都合でこの地に縛ることなんてできないからですし

そもそも、

嫌だといっている土地に無理やり暮らさせることは、

彼らにとって、苦痛以外の何物でもないと思うから。



そんなわけで、

栽培する野菜の種類も、

当初と比べると大分減りましたが、

今残っている野菜は、

そんな田畑を舞台に、精いっぱい生き、

精いっぱい生を繋いできた野菜たち。



この地で、同じ時間を共に歩いてきた、

同じ生き物として、

私の中には、

野菜と人間という枠を超えた絆のような、

そんな感情があります、

もっとも、彼らは私のことを、

どのように思っているかはわからないのですが、

ははは。




蝉がにぎやかな夏の里山、

様々ないのちが集う田畑にて、

生を次代へと繋ぐため、

彼らは今を、精いっぱい頑張っています。




(明日14日は、「ビオあつみ」さんにて、いつも通り、百姓市が開かれますが、

私は、お盆にて、出店できません・・・。

次々回の28日は、出店させていただきますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

なお、28日は、うちの大麦で作った、自家焙煎の麦茶の試飲を計画していますので、

こちらも、お楽しみにどうぞ♪)




夏の畑に生きる!

(裏の畑、柿の枝に咲くフウラン)



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Posted by とんちゃん at 13:18│Comments(0)野良仕事
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