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2012年01月26日

ふるさとは、南国

ふるさとも 南の方の ザボンかな

           中村 汀女



柑橘類の剪定から、接木方法などなど、

普段からお世話になっている本、

「NHK趣味の園芸 柑橘類」。



柑橘類の基本から、

雑学まで、

色々楽しく勉強させてもらってるのですが、

その中で、

各月ごとの作業内容と共に、

俳句や、短歌が、一首づつ、

添えられていて。



俳句や、短歌が大好きな私、

(もっとも、“分かる句限定”なのですが、ははは)

添えられている句が描く情景を楽しみながら、

読み進めていきます。




で、冒頭にご紹介した俳句は、

この本の12月の項に添えられている句。



句の中の“ザボン”は、

漢字で書かれていたのですが、

「ザボン」を変換しても、その字が出てこないため、

カタカナで(ゴメンナサイ)。



この本によると、

柑橘類の故郷は、幾つかあるそうなのですが、

大体が、インドや、インドネシアといった、

南の方の国々。



ザボンも、そんな南の国から、

日本にやってきたそうです。




日本の冬、

彼らの遠い記憶には刻まれていない寒さなのでしょうが、

そんな寒さのなかでも、

梢に、大きく、あかるく、

あでやかで。



日本の冬とは真逆の、

常夏、南国。



冬、

梢の柑橘をながめながら、

そんな南国に、

思いを馳せるのもいいかもしれませんね~。





さてさて、前置き?が長くなりましたが、

今日は、そのザボンの収穫を。



ふるさとは南の国ゆえ、

寒いのが苦手なザボン。



強い寒さにあたると、

果実が、スポンジ状になってしまいます。



なので、

そんな強い寒さが来る前に、収穫します。



今年は裏年なので、

数は少ないのですが、

大きさは、昨年よりも大きめです。


ふるさとは、南国



収穫したザボンは、

一つ一つ、新聞紙に包んで、

貯蔵します。


ふるさとは、南国



貯蔵することによって、

酸味が適度にぬけて、

おいしくなるザボン。



2月の終わりごろになるかな~、

いい塩梅になったところで、

今年も販売させていただこうと思います。



どうぞ、お楽しみに♪



タグ :ザボン

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Posted by とんちゃん at 20:31│Comments(8)野良仕事
この記事へのコメント
わぁ~ザボン懐かしいo(*'o'*)o

以前、妹夫婦がタイに転勤してた時に遊びに行って食べました♪

出発の前日から体調を崩して、フライト当日は38度以上の高熱のまま飛行機の中で死んだように寝ていて、到着してからも当然回復することなくあちらの病院で5日間、高熱で入院してました。保険に入っていたので助かりました(笑)
それで退院後もすぐには体調が回復しなかったので口当たりの良いフルーツばかり食べていました。それがマンゴスチン、ライチ、ランブータン、ザボンです。
見た目は大きい八朔や夏みかんのようなイメージだけど酸味は柔らかくて美味しいですよね~☆
だから酸っぱいのが苦手な私でも食べられました^^

今となっては笑い話の思い出なので忘れられません^^

2月の終わりまで自分でも保存することが出来ればオーガニック市で買えますか~?
アッまたワガママ発言ですf^^
Posted by YUKKOYUKKO at 2012年01月27日 00:36
YUKKOさん
こんばんは。

いや~、そんなご経験がおありだったんですね~、それはそれは、大変でした。でもまあ、“外国の病院に入院”という事態は、めったにないことでしょうから、逆に、貴重な体験だったのかな~、なんて、ははは(ほんと、ゴメンナサイ)。
とまれ、ザボン、タイにもあるということは、やっぱり、そちらの方の出身なんですね。本に書いてあるだけだと、なんとなくぼんやりした感じで、ただ思い描くだけなのですが、実際に、そういったお話をうかがうと、点と点が結ばれたようで、なるほどなるほど、といった感じです。
おっしゃるように、柔らかい酸味と、さわやかな甘さ、そして、あのすがすがしい香り、と、どれをとっても、大好きな柑橘。うちにあるザボンの木は、現在1本だけなので、あと、2、3本増やそうかな~、なんて考えています♪

いえいえ、そんなことないですよ~、いつもいつも、ありがとうございます! 保存方法は、とっても簡単で、新聞紙に包んだまま、ダンボールのような箱の中へ入れ、屋内の温かくならない場所に置いておくだけ。もっとも、この貯蔵方法は、全くの我流なので、正しいかどうかは、正直なところ分からない、といった感じなのですが、ははは。でもまあ、1ヶ月ほどたてば、毎年、おいしく食べることができるので、そんなには間違っていないんじゃないかな~、と思います。
というわけで、、2月19日の百姓市にお持ちさせていただくこともできますので、もし宜しかったら、また個数等、教えて下さいね~。(ちなみに大きさは、市販のものより、ひと回り小さいサイズです。)
Posted by とんちゃん at 2012年01月27日 17:40
いえいえ全然構わないです^^
この話をすると必ず言われることで、笑ってもらえないと困っちゃいます♪
まだ周りにも海外の病院に入院したなんて話は聞いたことがないですし、超BIP待遇でした☆
タクシーで病院に着くとガードマンが待ってましたかのようにすぐに車椅子を持って走ってきてそれに乗せられてビックリしたのとなんだか笑えてきました。そしてそのまま待つことなく診察室に行たりと、歩けないなんて言ってないのに移動はずっと車椅子でした。病室は個室で2部屋に2つのTVと冷蔵庫付でした。病院食もタイ・中華・日本食の3食から選べたり、高熱で寝たきりだった私には必要のない部屋でもったいなかったです^^どれも日本では受けたことのないサービスだったので、おもしろかったです♪♪

保存方法、簡単でよかったです。食べられる時期まで待つという楽しみが好きです。
数は3個でお願いしまーす♪

いつもワガママですみませんm(_ _)m
まだ数種類しか食していませんが、とんちゃんさんのところで育った果物や野菜は本当に元気いっぱいでみずみずしくて美味しいんです。聖護院大根だけじゃなくジャガイモは皮ごと半分に切ってスープ煮みたいにしましたが、しっとりして味が濃くて美味しかったです。文才がないのでブログでもなかなかうまく表現できなくてごめんなさい。でも本当にいつもありがとうございます♡
Posted by YUKKOYUKKO at 2012年01月29日 01:25
YUKKOさん
こんばんは。

いや~、そうだったんですか、ほんと、いたれりつくせり?、だったんですね~。多分、YUKKOさん的には、体調面で相当つらかったと思うのですが、そんな状態のなかでも、冷静に対処されている姿と、それから、現地の病院の方々の対応が、目に浮かぶようです。それにしても、個室に2部屋&食事を選べるなんて! すごいなんて言ってはいけないのでしょうが、でも、すごいですね~。私、海外には、今までに2回行ったのですが、次に行くようなことがあった場合には、仮病を演じてみようかな~、なんて、ははは(ほんと、ゴメンナサイ)。

ありがとうございます! それでは、2月19日の百姓市の時に、お持ちいたしますね~。お書きした保存方法は、我流なので、間違っている点があるかもしれませんが、でもまあ、毎年、おいしくなってくれますので、どうぞ、やってみてくださいね~。また、皮も安心してご利用できますので、お風呂に入れたり、干して保存したり、なんていうのもいいかもしれませんね~。ぜひ、どうぞ~♪

いえいえ、そんなことありません、いつもいつも、本当にありがとうございます! また、いつもうれしいご感想をいただき、ほんと、百姓冥利に尽きます。もっとも、私は、田畑の、野菜たちの、単なる裏方、黒子に過ぎないので、百姓冥利に尽きる、なんて言うと、彼らに怒られてしまいそうなのですが、ははは。
この里山、そして、そんな田畑を舞台に、おいしく、たくましく育ってくれる、野菜たち、そして、そこにある“いのち”に、本当に“感謝”です。
(いつもいつも、野菜たちを余すところ無く召し上がっていただき、本当に、うれしくて、うれしくて。重ね重ね、ありがとうございます。)
Posted by とんちゃんとんちゃん at 2012年01月29日 19:16
「NHK趣味の園芸」で、俳句や短歌が紹介されるのですね〜
全く知りませんでした。
汀女は、普通の生活の中から女性らしい俳句を沢山詠んだ人なので
私も汀女の俳句は少し知っています。
その中でも私は、故郷(熊本)に一人住んでいるお母様のことを案じた
俳句が好きなんですよ。
Posted by 小春日和小春日和 at 2012年01月30日 02:23
小春日和さん
こんばんは。

そうなんですね~、私もこの本を開いてから、思いがけず、俳句や、短歌に出会った次第。柑橘類の本なので、紹介されている句は、どれにも、柑橘類が入っているのですが、どれも出会ったことが無かった句だったこともあって、とっても新鮮で、また、趣深くて。凛としたものから、やわらかく、あたたかいものまで、詠む人によって、それぞれ異なる風景を楽しみながら、読んでいます♪

で、恥ずかしながら、実は、中村汀女という方を知ったのは、この句が最初。なので、この方の句は、この句しか知らないのですが、でもでも、おっしゃるように、この句も、多分、何気なく目にした日常を詠んだ句なんでしょうね~。飾り気も無く、ありのままをただそのまま、といった感を受けるのですが、でも、そこに広がる世界は、とっても広くて、深くて。
ああ、今、たった今、思ったのですが、熊本は、確か、ザボン(文旦)の産地。なので、この方、故郷を離れて住む都会の家のこたつの上にあるザボンを何の気なしにみながら、「ああ、思えば、このザボンの故郷も、南の方だったんだっけな~」、なんて、ザボンに重ね合わせて、故郷を、そこに住む母を、想ったのかもしれませんね。
とりとめも無く書いてしまって、申し訳ありませんが、コメントでそう教えていただいたことで、よりいっそう、私が受けるこの句の世界が広がったように思います。ありがとうございました。
また、もし宜しかったら、この方の句を、母を案じた句を、ご紹介いただけたらうれしいな~、と思います。
ほんと、勝手だとは思うのですが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
Posted by とんちゃんとんちゃん at 2012年01月30日 19:59
このザボンの句を、私もとんちゃんと同じように考えました〜(^―^)

ご主人の仕事の関係で転勤が多い暮らしだった汀女は、
故郷に一人暮らす母親を常に案じていたようです。
私が好きな句は・・・
「つつじ咲く母の暮しに加はりし」
この句から、汀女がいつも母親を思っていたことが分かりますよね〜
Posted by 小春日和小春日和 at 2012年01月30日 21:48
小春日和さん
こんにちは。

小春日和さんと同じ様な感覚で、この句に広がる情景を想えたこと、とってもうれしく思います。冬、東京のこじんまりした家、西日のあたる部屋、こたつの上、おかれたザボンひとつ。洗濯物をたたみ終え、一息ついたそのとき、そんな光景が、何気なく目に映り、重ね合わせるように、故郷を母を、想ったんだろうな~、と。もちろん、私の勝手な想像ですが、でもでも、教えていただいたことにより、そんな情景が、はっきりと浮かび上がってきて。
たった、17文字に過ぎないのですが、でも、これだけの情景、深さを、読む人それぞれの心の中に広げることができる俳句って、本当に、素晴らしいと思います♪

ああ、教えていただいたこの句も、おっしゃるように、母を想う気持ちがあふれていますね・・・。机の上にあるザボンも、つつじの花も、特別なものではなく、日常での普通の風景であり、出来事。でも、そんな見過ごしてしまうような、日常での出来事でも、そこに故郷を想い、母を想ったんだな~、と思うと、おっしゃるように、母を常に案じていたことが偲ばれて。
咲いたつつじを見て、遠く離れた故郷の家の庭のつつじも咲いたんだろうな~と、そして、そんなつつじを母も眺めているんだろうな~と、少しでも一人暮らしの母の寂しさがまぎれてくれたらいいな~と、想いを馳せたことでしょうね・・・。
ご紹介いただき、ありがとうございました。
Posted by とんちゃんとんちゃん at 2012年01月31日 12:03
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